1.ふらついて
  すがりついて
  そのまま 押しつぶした






2.歪んでしまった心をもって
  暗闇の底へと立ち向かう君へ
  結末はもう、分かっているんだろう






3.逃げろ、逃げろ、何処へなりと
  俺の叫びが聞こえなくなるほどに遠くへ
  振り返らずに、耳を塞いで手綱を引け、ただ遠くへ






4.届くことがないと知っていて
  それでも嘆いて、未練がましく縋りついて
  気付いた頃に残っていたのはこの身一つだけ






5.必要のないものなんて
  この世界には腐るほどに沢山あるけれど
  君が捨ててきたものは本当に必要のないものでしたか






6.邪魔だと投げ捨てた
  要らないと逃げてきた
  けれど、捨てられないことも逃げられないことも知っていた






7.先に何もないと知っていたら
  明日など
  望まないけれど






8.あっけなく消え去るような
  儚くて毀れやすいものの方が
  手放すことが、難しいことは常






9.壊してしまえば確かに楽だろうけれど






10.この先に何も無いことは知っている
   やり遂げた先にあるのは虚無感だと知っている
   けれど仇をとれと、この身体の全てがうずくんだ






11.思い知らされる
   この寂しくてただっぴろいその空間に






12.大人の皮をかぶって
   君は口先だけの言葉をぼくらに紡ぐ
   中身が伴わないのなら、そんなの意味は無い






13.わずかな奇跡にすがりつく
   何度も何度も手のひらのなかにあることを確認して
   目の前の落とし穴にさえ気付かないほどに大切にする





14.最終的な結論をいうと
   欲望に敵うものなんて、なにもない





15.気付くのは全てをなくしてから
   後悔は、なんとも上手く出来た言葉だと思う





16.理想主義だっていいさ
   捜し求めて、追い求めて、疲れ果てて
   そのままどうなったって、やっぱりあたしには関係ないもの




17.誓うなんてそんな言葉
   いつ何処で誰が考え付いたのかなんて知らないけれど
   人の為にあるなんとも都合のいい言葉だ、そう君はわらった





18.いつかは消えてゆくのだ
   全てをそのままに 制止などかまわないで
   それならば 最初から求めなければいいのに





19.時をあやつることができたとして
   貴方はどこまで時を動かそうと思いますか?





20.生きるっていうのが
   こんなに嬉しくて、こんなにも尊くて
   こんなにも苦しいことだなんて、君は教えずにいってしまった