1.重ねた光の中に明日を見出して
  望めるはずのない未来を夢に見て
  僕等は、きっと進み続ける







2.悲しみなんて、悔しさなんて
  ただ、ひと時の感情でしかないのだろうけど
  その感情の一押しで
  命を、容易く奪えるのもまた事実







3.区切られた領域に押し込められて
  幾多の死をまのあたりにする
  精神が、既に崩壊した後のことだった







4.胸をナイフでひとつき
  それだけで、この世の全ての音は止まる







5.苦しみを見て喜ぶのは何だと思う?
  悪魔だって?
  いやいや、違うね
  苦しみを見て喜ぶのは、人間だけさ







6.見えもしない壁に阻まれて
  見えもしない壁に止められて
  それでも、
  必死にその壁に爪をつきたてるアタシがいた







7.生きている中で何が一番辛いだろう?
  病に倒れること?
  死ぬこと?
  あぁ、やっぱり生きていることか







8.叫ぶことしかできない喉を
  この牙で裂いてしまえたら
  どれだけ、楽になるんだろうか







9.叫んで、足掻いて、もがいて
  そして やっと勝ち取った栄光の後に
  後ろに群れを成すのは
  きっと 後悔に似た犠牲の山羊(スケープゴート)







10.ねぇ、失望した?失望した?
   ねぇ、聞かせてよ
   ねぇ、聞かせてよ
   最後に、聞かせてよ?







11.登れない
   一度でも、堕ちたら登れない
   その先に、きっと光は待っていない







12.息ができない
   今、ここに存在(ある)自分自身が
   存在ことを否定された気がした







13.俺達が思っているほどに慈愛は綺麗なモンじゃない
   所詮は自分への慰みであって
   慈愛が、全てを救えるなんて 
   俺はこれっぽっちも思っちゃいない







14.私は強くなんかない
   私はとても臆病なだけだから
   私は臆病だから、強さっていう布を被っているだけ







15.嫌い 嫌い 嫌い
   そう思うと心が埋もれたように重くなって
   全てが 怖い
   嫌われるのが 怖い







16.一度思考が落ち込んでしまえば
   全てのモノが嫌になって、
   全てのモノに嫌われている気がして
   次に見えたのはナイフを心臓につきつける自分だった







17.遠くの月に吼えるばかりで
   飛びつく勇気なんて少しもないくせに
   思いだけは一丁前で 憧れだけも一丁前で
   染み付いたのは嫌なくらいの 野良犬根性か







18.悔しいかい?
   悔しいなら、僕を見返してごらんよ
   もしも、この声が君に聞こえているならの話しだけど







19.赤い満月が昇った
   また きっと何処かで
   忌むべき事が起こったんだ







20.ズタズタに引き裂かれた躯を抱いて
   虚ろな瞳を月へと向けて
   頬を伝うのは 血なのか涙なのか
   「もう、今の僕にはどちらでも良い事だな」